ひとり息子かあさんのただの日記

ひとり息子との ただの日記

こども戦士の屈辱

ひとり息子。4歳。

家では、周りの大人が察して、手を伸ばすことが多いと思った。

だから、「やって欲しいことは口で言えるようになればいい」と思った。

 

お風呂入る前、脱衣所で、バンザイをしてる。脱がせてほしいってこと。

いつものくせで「脱がせてほしいの?」だんなんて、口に出してしまった母さんだけど、

「自分の口で言ってみな」

と言っても、ヒンヒン言っとる。言いたくない。

赤ちゃんのように。

息子の心の声が聞こえる。

 

甘えたいの。。。

 

そうなんだよね。わかっとる。

だけど、自分の言葉にして言ってほしい。

「服を脱がせてほしい」って言葉を、

母さん、待った。

待った。

待ってても言わない。

母さんはもう全部服脱いじゃって入るだけの状態。

真っ裸で待った。

 

でも、言わない。

 

しびれを切らし、先にお風呂に入った。

曇りガラス戸の向こうで、まだ頑固に泣き顔でヒイヒィ言いながら、座りこんでる。

何度も母さんが戸を開け、様子を見る。

その度に情けない泣き顔が両手バンザイして、母さんが脱がせてー!と心の声が聞こえる。

せつなくなった、すぐ折れる母さんは、

水滴を拭きもせず、濡れてる裸で、抱き寄せて、

息子の口に母さんの耳を近づけた。

 

 

「ふく、ぬがせてほじいぃぃぃー」

 

 

言った途端、息子、号泣した。

 

なんだ?!屈辱感か???

力を出し切った戦士、しかも敗北の方の戦士のように、泣きじゃくってた。

 

こんな結末、私の本望ではない。

 

ただ、やってほしいことを、言葉にして口に出して、はっきり言って欲しかっただけなのに。

 

そんな願望の母さん、

息子の簡単なお願いごとには、

 

「それは、自分でできる!!」

 

と放つ時もある。

これって、ん?!?!いいのかな??と思いつつ(笑)

 

今日も4歳と向き合う。

ファイト、わたし(笑)

 

今日も生きていてくれて、ありがとう。

生まれてきてくれて、ありがとう。

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